jeudi 5 mai 2022

ギリシア悲劇全集の訳者一覧

入手しやすいギリシア悲劇全集 3 種について、比較して買い集めるのに便利なよう各編の訳者を一覧にまとめた自分用のメモ。入手しやすいといってもちくま文庫版以外はすでに絶版品切で、ただ数が十分に出回ったためであろうか古本で見つけやすいということ。

訳者名のまえにある数字は全集の巻号であり、ちくま文庫版の列にある矢印 ← は人文書院版と同一の訳者であることを意味する。岩波版全集にはさらに断片集として第 10 巻以降が続くが、それを除いた最初の 9 巻と、人文書院版・ちくま文庫版の各 4 巻とは、いずれも同じ 33 編を扱っており漏れはない。

さらに最左列のタイトルに Amazon リンクを貼ったのは岩波文庫に入っているものであるが、これはかならずしも岩波版全集から抜きだしたものではなく、異なる訳者の場合も少なくない。3 つの全集のどれとも違う例さえある (オイディプス王=藤沢令夫訳、アンティゴネー新版=中務哲郎訳)。岩波文庫のなかで同じ作品に新旧 2 つの翻訳がある場合は新しいほうを優先した。

作品の邦題ならびに掲載順は、もっぱらこれらのうちでもっとも早い人文書院版に従ったが、ソポクレスのオイディプス「三部作」についてのみ順番を変更して岩波版にあわせた。

アイスキュロス人文書院版ちくま文庫版岩波書店版
縛られたプロメーテウス1 呉茂一1 ←2 伊藤照夫
ペルシアの人々1 久保正彰1 湯井壮四郎2 西村太良
アガメムノーン1 呉茂一1 ←1 久保正彰
供養する女たち1 呉茂一1 ←1 久保正彰
慈みの女神たち1 呉茂一1 ←1 橋本隆夫
テーバイに向かう七将1 今道友信1 高津春繁2 池田黎太郎
救いを求める女たち1 呉茂一1 ←2 岡道男
ソポクレス人文書院版ちくま文庫版岩波書店版
オイディプス王2 高津春繁2 ←3 岡道男
コロノスのオイディプス2 高津春繁2 ←3 引地正俊
アンティゴネー2 呉茂一2 ←3 柳沼重剛
アイアス2 藤沢令夫2 風間喜代三4 木曽明子
トラキスの女たち2 風間喜代三2 大竹敏雄4 竹部琳昌
エレクトラ2 松平千秋2 ←4 大芝芳弘
ピロクテテス2 久保正彰2 ←4 片山英男
エウリピデス上人文書院版ちくま文庫版岩波書店版
アルケスティス3 呉茂一3 ←5 松平千秋
メデイア3 中村善也3 ←5 丹下和彦
ヘラクレスの子供たち3 湯井壮四郎3 柳沼重剛5 池田黎太郎
アンドロマケ3 松本克巳3 松平千秋6 西村太良
ヘカベ3 高津春繁3 ←6 丹下和彦
狂えるヘラクレス3 岡道男3 川島重成・金井毅6 内田次信
イオン3 柳沼重剛3 松本克巳7 松平千秋
トロイアの女3 松平千秋3 ←7 水谷智洋
レーソス3 中村善也4 柳沼重剛9 片山英男
キュクロプス3 竹部琳昌4 中村善也9 中務哲郎
エウリピデス下人文書院版ちくま文庫版岩波書店版
ヒッポリュトス4 松平千秋3 ←5 川島重成
救いを求める女たち4 藤沢令夫3 中山恒夫6 橋本隆夫
エレクトラ4 田中美知太郎4 ←7 松本仁助
タウリケのイーピゲネイア4 呉茂一4 ←7 久保田忠利
ヘレネ4 池田美恵4 中村善也8 細井敦子
フェニキアの女たち4 大竹敏雄4 岡道男8 安西真
オレステス4 小川政恭4 松本仁助8 中務哲郎
バッコスの信女4 松平千秋4 ←9 逸身喜一郎
アウリスのイーピゲネイア4 呉茂一4 ←9 高橋通男

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