シャルル・ギロー著、有田潤訳『ギリシア文法 [改訳新版]』(白水社、2003 年) の誤植訂正。底本は 2010 年 5 月 30 日第 2 刷。行数の表記にある上矢印 ↑ はページの下から数えることを意味し、その場合脚注の行数は含めないものとする。
- 2 頁 11 行:「方法よって」→「方法によって」
- 7 頁 3 行:「――「幹母音」F voyelle thématique」の後ろに閉じるダッシュが欠。前後のページにおけるダッシュの使いかたと比べれば脱字と思われる。
- 15 頁脚注 1:「(「閉じた」F fermé」の後ろに閉じ括弧「)」が欠。
- 17 頁 7 行:「べつとすば」→「〜すれば」または「せば」
- 17 頁脚注 1:「[エイ,エ一]」、伸ばし棒が漢数字の 1 になっている。
- 19 頁 ↑6 行:「17 ペ一ジ参照」、同上。
- 24 頁 8 行:「まぬれる」→「まぬかれる」または「まぬがれる」(140 頁 9 行には後者の例あり)
- 25 頁 9 行:「εἱμι」→「εἰμι」
- 25 頁脚注 2:「「或る(人,物)」意味する語」→「〜を意味する語」
- 26 頁 11 行:「ἑκ (ἐξ)」→「ἐκ (ἐξ)」
- 27 頁 ↑6 行:「ἑγὼ」→「ἐγὼ」
- 27 頁脚注 1:「θεος + κῦδος」、「θεός」に鋭か重のアクセントがほしい気がするが、原書はどうか。
- 33 頁 8 行:「この曲用にに従う」→「〜に従う」
- 34 頁 ↑4 行:「にいて一言述べておきたい」→「について〜」
- 35 頁 10 行:「「神殿」を意味る」→「〜意味する」
- 36 頁 6 行:「ἀδρός」→「ἀνδρός」
- 37 頁脚注 2:「18 ペ一ジ参照」、漢数字の 1
- 38 頁 11 行:「38 ページ参照」→「36 ページ参照」
- 38 頁脚注 1:末尾に句点「.」欠
- 39 頁 ↑9 行:中性複数主格「*ἀληθές-α」→「*ἀληθέσ-α」
- 40 頁 10 行:「属 αίδοῦς (<*αίδόσ-ος)」→「属 αἰδοῦς (<*αἰδόσ-ος)」。鋭アクセントを無気記号に。
- 41 頁 ↑10 行:複数対格「παρέρες」→「πατέρες」
- 41 頁脚注 1:「Morphologoe」→「Morphologie」
- 42 頁 7 行:「対 ἄνδ-ρα」→「対 ἄνδρ-α」
- 45 頁 6 行:「ώτ-ός」→「ὠτ-ός」
- 48 頁 ↑6–2 行:複数および双数のすべての格で「ἰ」の無気記号が鋭アクセント「ί」に間違えられている (計 9 ヶ所)。さらに双数直格では「ίξθῦ」→「ἰχθῦ」。
- 50 頁脚注 2:「Ju-, Ju- の部分」とあるが、同じ「Ju-」の重複を 1 つ削除、または後者がマクロンつき「Jū-」の誤りか。
- 58 頁 ↑7 行:「-ις- ではなく,-ιοσ- の形で」→「-ισ- 〜」
- 59 頁 3 行:「最 ἔχθίσ-τος」→「最 ἔχθισ-τος」
- 59 頁 ↑11 行:「ἑνδοξότερος」→「ἐνδοξότερος」
- 60 頁 14 行:「最上級は -αίοτατος ではなく」→「〜 -αιότατος 〜」
- 60 頁 ↑9 行:「ἴσος「等しい」,(比 ἰσαίτερος,最 ἰσαίτατος)」。直前の例 μέσος の提示法と比べても、またコンマがあることから見ても丸括弧は不要。
- 61 頁 ↑5 行:中性双数主・対格「τῶ」→「τώ」
- 62 頁 1 行:「οὕτος「この,これ,その,それ」」→「οὗτος 〜」
- 62 頁 3 行:「ἑκεῖνος「あの,あれ」」→「ἐκεῖνος 〜」
- 62 頁 10 行:「οὕτος」、2 つ上と同じ。
- 62 頁 ↑5 行:「これは *ταυτῶν となるはずであった」。不確かだが、男・中性形 τούτων と比べればアクセントは「*ταύτων」ではないのか? それとも第 1 変化として -ῶν に推定する意図?
- 63 頁 12 行:「幹母音式語幹がが」→「〜が」
- 64 頁 ↑8 行:「ὁ αὐτος πολίτης」→「ὁ αὐτὸς πολίτης」
- 64 頁 ↑6 行:「ギリシア語の関係詞 ὄς」→「〜 ὅς」
- 65 頁 7 行:「ホメーロスにある ὅσ τε」→「〜 ὅς τε」
- 65 頁 15 行:「E that, D daβ」→「〜 daß」または「dass」、ベータとエスツェットはぜんぜん違う文字。
- 65 頁 ↑9 行:「ὥντινων」→「ὧντινων」
- 65 頁 ↑1 行:「ἄττα = τινά」、ここでは前接語の不定代名詞として言われているのでアクセントなしの「τινα」(前頁 3 行も参照)。
- 65 頁脚注 1:「lre partie」→「1re partie」、L ではなく数字の 1
- 68 頁 9 行:「今擧げられた」、旧字を使っているのはここだけ。
- 68 頁 10–11 行:「直接指すか(いわゆる「再帰的」用法)かである」、「か」が重複。
- 69 頁 11 行:「αὐτούς, -ᾶς, -ά」→「〜 -άς, 〜」
- 70 頁 2 行:「αὐτον, -ήν, -ό」→「αὐτόν, 〜」
- 70 頁 10 行:「この ἑ- は αὐτσ́ν の諸形と結合する」→「〜 αὐτόν 〜」。どうやって打ったのか不思議だがシグマにアクセントは乗らない。
- 70 頁 ↑3 行:女性 1 人称複数属格「ἠμῶν αὐτών」→「ἡμῶν αὐτῶν」
- 71 頁 ↑3 行:「-ον́」→「-όν」。2 つ上に同じ。
- 71 頁脚注 2:「*sewo-s>ἑός, *sewo-s>ὅς」、後者は「*swo-s」。
- 72 頁 12 行:「ἠμέτερος「われわれの」」→「ἡμέτερος 〜」
- 73 頁 (表を除き) 7 行:「*ἑμός, *ἑμι となるはず」→「〜 *ἑμί 〜」
- 73 頁脚注 1:「A tennatative Grammar of Mycenean Greek- Götenorg, 1960」→ tentative, Mycenaean, ハイフンをコンマに、Göteborg。
- 75 頁 ↑8 行:「ἑπτά「7」にたいする ἕβδομος「第 7 の」,ὀκτώ「8」にたいす ὄγδοος「第 8 の」」、後半は「たいする」の脱字。
- 75 頁 ↑3 行:「εἱς, κατά+対格」→「εἰς 〜」
- 78 頁脚注 2:「フランス文法式に「先立未来」F futur antérieur と称する」。フランス語学の用語では「前未来」が支配的。前未来・前過去を先立未来・先立過去とも呼ぶのはイタリア語学だけではないか? 古い呼びかたかとも考え念のため田辺『フランス文法大全』(白水社、1955 年) にもあたったが「前未来」の名しか確認できなかった。
- 79 頁脚注 1:文末が閉じ括弧」で終わっているが、対応する開き括弧がなく、句点「.」の誤りか。
- 81 頁 ↑8–7 行:「1) 第 1 次語尾は現在系および接続法に,第 2 次語尾は過去系および希求法に用いられる」とあるが、「1)」だけがあって「2)」がないので、たぶん「第 2 次語尾は〜」のまえに必要。
- 81 頁脚注 2:第 1 次語尾のうちに「未来完了」が欠けている。
- 82 頁 2 行:「過完 ἔ-λελύκη」→「〜 ἐ-λελύκη」
- 82 頁 ↑8 行:「疑似二重母音 ει」。このほうがふつうの漢字表記だと思うが、これまで本書は一貫して「偽似」と書いている (17 頁脚注 1、19 頁 ↑6 行および ↑3 行、27 頁 ↑6 行)。以降同じものの指摘は省略するが、全体を通して統一されるべき。
- 83 頁 10 行:節の最後にもかかわらず「ἐψαυκέναι,」とコンマで終わっている。もしこの続きに訳し抜けがあるのでなければ、ピリオドの誤り。また、その上の行の末尾には本来コンマがあったかもしれない。
- 83 頁 ↑3 行:複数 3 人称「δίδο-ᾱσι(ν)」→「διδό-ᾱσι(ν)」
- 85 頁 5 行:複数 2 人称「δίδο–τε」はハイフンでなくおそらく en ダッシュになっている。あまり細かいことを言うようだが、実際の紙面では表中で並んでいるなか 1 つだけ違うので悪目立ちしている。
- 86 頁 1–5 行:「λύ-ω–μεν」以下 5 ヶ所。同上。
- 86 頁 1–3 行:「διδῶμεν」以下 3 ヶ所。こちらは語基と活用語尾を区別するハイフンがすっぱり抜けている。
- 86 頁 ↑7 行:双数 2 人称「λυ-ο-ί-την」→「λύ-ο-ι-τον」
- 87 頁 ↑2 行:「名詞的椄尾辞」→「〜接尾辞」
- 87 頁脚注 3:「p. 129-134」→「pp. 129–134」
- 88 頁 8 行:女性単数属格「λυ–ούσης」、ハイフンに
- 88 頁 ↑11 行:「接続接続する」
- 90 頁 ↑2 行:双数 2 人称「λυ-ο-ί-σθην」→「λύ-ο-ι-σθον」、「διδο-ί-σθην」→「διδο-ῖ-σθον」
- 92 頁 12 行:双数 2 人称「ἐ-λυ-έ-την」→「ἐ-λύ-ε-τον」、「ἐ-διδό-την」→「ἐ-δίδο-τον」
- 93 頁 10 行:双数 2 人称「ἐ-λυ-έ-σθην」→「ἐ-λύ-ε-σθον」、「ἐ-διδό-σθην」→「ἐ-δίδο-σθον」
- 95 頁 12 行:複数 2 人称「ἐλύ-σ-α-τε」→「ἐ-λύ-σ-α-τε」
- 95 頁 14 行:双数 2 人称「ἐ-λυ-σ-ά-την」→「ἐ-λύ-σ-α-τον」
- 96 頁 15 行:単数 2 人称「λύ-σ-ειας」。このアイオリス風希求法は分析が難しいのかもしれないが、複数 3 人称が「λύ-σ-εια-ν」とされているのに比べれば「λύ-σ-εια-ς」になるはず。
- 96 頁 ↑4 行:双数 2 人称「λυ-σ-α-ί-την」→「λύ-σ-α-ι-τον」
- 97 頁 1 行:「λύσ-αι」は前後と比べてハイフンを削除。
- 97 頁 ↑8 行:単数 1 人称「έδόθην も同様」→「ἐδόθην 〜」
- 97 頁 ↑2 行:双数 2 人称「ἐ-λυ-θή-την」→「ἐ-λύ-θη-τον」
- 97 頁脚注 1:「Chatraine」→「Chantraine」
- 99 頁 8 行:双数 2 人称「λυ-θε-ί-την」→「λυ-θε-ῖ-τον」
- 99 頁 9 行:双数 3 人称「λυ-θε-ῖ-την」→「λυ-θε-ί-την」
- 99 頁 ↑2–1 行:「ἐμίγην「混合された」(μείγνυμι「混合する」)」という一文が脈絡なく現れているが、次頁 6 行以下にもあるのでおそらく誤って混じったものか。
- 100 頁脚注 3:「A. Préυot」→「A. Prévot」。なお検索すると o もシルコンフレクスのついた Prévôt の表記も見つかり、どちらが正しいか要調査。
- 100 頁脚注 4:「この -οκ-」→「この -σκ-」
- 101 頁 13 行:複数 2 人称「ἐλύ-σ-α-σθε」→「ἐ-λύ-σ-α-σθε」
- 101 頁 15 行:双数 2 人称「ἐ-λυ-σ-ά-σθην」→「ἐ-λύ-σ-α-σθον」
- 104 頁 ↑8 行:双数 2 人称「ἐ-δό-την」→「ἔ-δο-τον」、「ἐ-δό-σθην」→「ἔ-δο-σθον」
- 105 頁 15 行:単数 3 人称「δῶ」→「δῷ」
- 106 頁 ↑2 行:双数 2 人称、語尾のまえにハイフン
- 108 頁 ↑1 行:「-*ᾰνσι」、アスタリスクをハイフンのまえに
- 108 頁脚注 1:「ἐπιθόημν」→「ἐπιθόμην」
- 109 頁 5 行:「δεδώκω.δεδώκῃς,. . .」、コンマに
- 110 頁脚注 3:「ἴστημι」→「ἵστημι」
- 111 頁 4 行:女性単数属格「τεθνεῶσης」→「τεθνεώσης」
- 112 頁 15 行:「を有し.未完了と同様に」、コンマに
- 113 頁 9 行:双数 3 人称「ᾖσ-την」→「ᾔσ-την」
- 114 頁 9 行:「語内の yod -y–」、ハイフンに
- 115 頁 6–9 行:ほとんどぜんぶアクセントが間違っている。単数の 3 つは ἥ- でなく ἧ-、複数の 3 つおよび双数 2 人称は εἵ- でなく εἷ-。双数 3 人称 εἵτην のみが正しい。8–9 行の > の後ろも同様に直すこと。計 9 ヶ所。
- 116 頁 ↑6 行:接続法現在単数 2 人称「ἦς」→「ᾖς」
- 116 頁 ↑2 行:希求法現在双数 2 人称「εἴτην」→「εἶτον」
- 116 頁脚注 1:「Mycenean」→「Mycenaean」
- 117 頁 7 行:未完了双数 2 人称「ἤστην」→「ἦστον」
- 118 頁 11 行:接続法現在単数 2 人称「ἴᾔς」→「ἴῃς」
- 118 頁 ↑3 行:未完了双数 3 人称「ᾖτην」→「ᾔτην」
- 119 頁 3–4 行:「アクセントは 25 ページ」と注記し、また 116 頁の εἰμι の諸形の表示に倣うならば、φῄς 以外のアクセントはすべて削除。逆にもしそうでないなら 8 行「*φανσι > φᾱσι」の後者にはアクセントが必要。
- 120 頁 3 行:「完了の語尾 -θα-」、後ろのハイフンは不要
- 120 頁 ↑4 行:「受動;」→「受動:」
- 120 頁 ↑3 行:「. . .」を削除
- 120 頁脚注 2:「ἦν δ’ἐγώ」と「ἦ δ’ὅς」、δ’ の後ろにスペース
- 125 頁 ↑11 行:単数 3 人称「ἐλᾷς」→「ἐλᾷ」
- 127 頁脚注 2:「d’Homère Euripide」→「d’Homère à Euripide」
- 132 頁脚注 4:「έρήνην」→「εἰρήνην」
- 133 頁 14 行:「ἕδει」→「ἔδει」
- 134 頁脚注 2:「Oxford, Clarendon, Press」、第 2 のコンマを削除
- 136 頁 2 行:「οὐ πυθόμην」の次にコンマを追加
- 140 頁 ↑10 行:「F subiectum」→「L 〜」
- 141 頁 ↑3–2 行:ここでは感嘆詞「おお」が「ὤ」となっているが、次頁では 3 ヶ所とも「ὦ」で、どちらのアクセントも実在するようではあるがなぜ断りもなくまちまちに使うのかわからない。原書のとおり?
- 144 頁 ↑11 行:「τό δῆγμα」→「τὸ 〜」
- 147 頁 3 行:「ἔκατέρων」→「ἑκατέρων」
- 147 頁 ↑10–2 行:動詞が列挙されているが、-ειν, -σθαι の不定詞と -ω, -μι, -μαι の現在 1 人称単数が混在しており気もちが悪い。たとえ原書がそうだとしてもこれは直すべきところ。以降の頁を考慮すれば不定詞に統一するほうがよい (その場合計 3 ヶ所)。
- 148 頁 7 行:「それは部分属格であろうか?それとも奪格的属格であろうか? ラテン語〜」、最初の疑問符のあとにも全角スペースを追加
- 150 頁 1 行:同上
- 150 頁 9 行:「ἐπί「〜のうえで」,μετά「〜とともに」,ἄχρι「まで」」、「まで」にも「〜」を追加
- 150 頁脚注 2:「λαθρᾳ,λαθρῃ」→「λάθρᾳ,λάθρῃ」
- 152 頁脚注 1:「148 ペ一ジ」、漢数字の 1
- 152 頁脚注 2:「comitatatif」→「comitatif」
- 156 頁 4 行:「οἵ τοὺς νόμους」→「οἳ 〜」
- 156 頁 12 行:「163 ペ一ジ参照」、漢数字の 1
- 157 頁 10 行:疑問符のあとにスペース
- 158 頁 2 行:「これ対して」→「これに対して」
- 158 頁脚注 1:「D Konjunkiv」→「D Konjunktiv」
- 158 頁脚注 4:「F éventualité」、F 以外はローマンに (161 頁 6 行も参照)
- 159 頁 ↑4 行:「μὴ οὔ θεμιτὸν ἧ」→「μὴ οὐ θεμιτὸν ᾖ」。後者は下書きのイオタだけでなく気息記号も逆。
- 161 頁 13 行:疑問符のあとにスペース
- 162 頁 ↑8 行:「εἶθε」→「εἴθε」
- 162 頁 ↑4 行:「εἰ γαρ」→「εἰ γάρ」
- 163 頁 ↑5 行:「δ’ἂν」、δ の後ろにスペース
- 164 頁脚注 2:「たとえ」→「たとえば」、「βούλεται.(直説法). . . を」→「βούλεται . . .(直説法)を」
- 167 頁脚注 1:「εἷναι」→「εἶναι」
- 168 頁 13 行:「143 ペ一ジ」、漢数字の 1
- 170 頁 12 行:「εἴρημένα」→「εἰρημένα」
- 174 頁 ↑2 行:「正していただいだ」→「正していただいた」