mardi 11 janvier 2022

田中・松平『ギリシア語入門』練習問題解答 (9)

田中美知太郎・松平千秋『ギリシア語入門』(岩波書店、新装版 2012 年) の練習問題の解答例。このページでは第 33 課から第 36 課までを扱う。



XXXIII 第三変化の名詞 (3) —流音幹の名詞


§323. 練習問題 62


1. 練達の男たちに輝ける栄誉が従う。

2. しばしばよい父たちから悪い息子たちが生まれる。

3. 私たちは祖国を共通の母とみなしている。

4. 真理を語ることは自由人の (すること) である。

5. 牧者たちは羊や山羊を草原へ連れていった。

6. 私たちは喜んで善い案内人 [指導者] たちに従う。

7. 隣人たちがつねに友人である [好ましい] わけではない。

8. アテーナイでは弁論家たちは民衆の指導者だった。

9. 月に 2 度水夫たちはアテーナイに来ている。

10. 金持ちたちは貧乏人たちに下着を与える。

§324. 練習問題 63


1. πολλάκις ἐκ καλῶν μητέρων γίγνονται αἰσχραὶ θυγατέρες.

2. οἱ ποιμένες τὰ πρόβατα καὶ τᾱ̀ς αἶγας φυλάττουσιν ἀπὸ θηρῶν.

3. ῎ᾱκοντες ἕπονται τοῖς κακοῖς ἡγεμόσιν.

4. οἱ κακοὶ υἱοὶ οὐ πείθονται τοῖς πατράσιν.

5. ἐν Ἀθήναις ἀγῶνας ἐθεᾱ́σαντο.


XXXIV 接続法能動相.勧奨・思案を示す接続法


§337. 練習問題 64


1. 森のなかで休もう。

2. 自由人らしく仕えよう;私たちは奴隷にはならないのだから。〔οὐκ ἐσόμεθα について、ここでは二コリ 12:6 οὐκ ἔσομαι ἄφρων「私は愚か者にはならない」を参考に訳したが、結局のところ未来において奴隷である状態でない、ということなので「(現在奴隷だが) 奴隷でなくなる」とも解せそうである。〕

3. 徳に向かって子どもたちを教育しよう。

4. よい弁論家の言葉を信じよう。

5. 父母に従おう。

6. それでは葡萄酒を飲もう。

7. 今日は家々の戸を閉めるな。

8. 収穫物を家へ運ぼう。

9. 逃げてはいけない、男たちよ、そうではなく祖国のために戦って [戦いながら] 死のう。

10. 私は秘密を暴露しようか [するべきだろうか]。

§338. 練習問題 65


1. ἄγωμεν τοὺς παῖδας εἰς τὴν οἰκίᾱν.

2. τήμερον κλείσωμεν τᾱ̀ς τῶν οἰκιῶν θύρᾱς ;

3. μετὰ τῆς μητρὸς φύγωμεν εἰς τὴν ῞ῡλην.

4. μὴ ἐκφαίνωμεν τὰ τῶν φίλων κρυπτά.

5. μὴ παίῃς τοὺς παῖδας, ὦ νεᾱνίᾱ.


XXXV 接続法中動および受動相.目的および恐怖,危惧を示す副文章における接続法


§349. 練習問題 66


1. 彼は 2 人のどちらにとっても友人であるためにそのようなことを言っている。

2. 現在の弁論家たちは昔の人たちには似ていないのではないかと私は恐れている。

3. 君が 1 人でいないようにと私は来ている。

4. 私たちにとってなにか有益なことを助言してくれるようにとその客を私たちは呼びよせる。

5. その弁論家たちが私たちを悪く言うのではないかという恐れはない。

6. 彼らは自分たちがみずからその同じことを蒙るのではないかと恐れている。〔πάθωσι は πάσχω の接続法アオリスト能動相 3 複。〕

7. 彼らは敗れるのでないかという恐れゆえに食事も眠りもとることができない。

8. 彼はもはや君に面倒をかけることのないようにと金を得てある。

9. 全市民に笑いぐさを与えないように黙っていろ。

10. 私たちは祭りを見物するためにみずから留まっていよう。〔主文は勧奨の接続法。〕

§350. 練習問題 67


1. φοβοῦμαι μὴ ῡ̔μᾶς οἱ πολῖται κακῶς λέγωσι.

2. οὐ δέος ἐστὶ μὴ ἠμᾶς διώκωσι οἱ πολέμιοι.

3. τόδε συμβουλεύω ῡ̔μῖν, ἵνα ἀλλήλοις φίλοι ἦτε.

4. πέμπω σοι χρήματα, ἵνα μὴ (σὺ) μόνος πρᾱ́γματα ἔχῃς.

5. ἥκομεν ἵνα μαχώμεθα [μαχεσώμεθα] ὑπὲρ τῆς πατρίδος.


XXXVI 母音交替.μέγας, πολύς の変化


§357. 練習問題 68


1. 人の住まぬ場所には多くの野獣どもがいる。

2. すでに長い時間あなたはすべての人々に対して陰謀を企んでいた。

3. 多くの小さな支流が結局は大きな川を作る。

4. 大きな幸運は大きな恐怖を生む。

5. 多くの富は多くの人々にとって大きな災いの原因である。

6. その若者たちはソフィストたちによって堕落させられてあった。〔完了受動分詞との複合形で表された過去完了受動相 3 複。なお分詞なのに διεφθαρμένοι という加音があるのは、φθ という 2 子音で始まるから畳音のかわりの加音 (§126 (ロ))。〕

7. 兄は父への敵対者たちによって中傷されてある。〔現在完了なので与格によっても行為者を表しうるが、ὑπό があるのでこちらを行為者にとる。すると与格 τῷ πατρί が浮くためこれは敵意の対象ととって訳したが、確実にそう読めるような語順すなわち ὑπὸ τῶν τῷ πατρὶ ἐχθρῶν という内側の位置にはなっていない。あるいは「父が原因で」とか「父に関して」中傷されたと解すべきかもしれない。〕

8. その弁論家たちに市民たちは石を投げていた;というのは彼ら (=弁論家たち) が祖国の裏切り者であると見えていたからだ。

9. 私は家に君に似た娘を置いてきてある。

10. テーブルはひっくりかえされてある:子どもがそれをひっくりかえしたから。

§358. 練習問題 69


1. ὁ παῖς ἔβαλέ με μεγάλοις λίθοις.

2. ἡ ὕβρις αἰτίᾱ γίγνεται [ἔσται] πολλῶν συμφορῶν.

3. τίς ἀνέτρεψε τὴν μεγάλην τράπεζαν ;

4. τήμερον ἔγραψα πολλαὶ ἐπιστολαί.

5. πολλὰ ἔπαθεν ἐν τῇ χώρᾳ.

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