samedi 25 avril 2015

Collins『教会ラテン語入門』第 4 課

John F. Collins, A Primer of Ecclesiastical Latin, The Catholic University of America Press, 1985 をもとにまとめた勉強メモ.諸注意は第 1 課の冒頭に書いたものを踏襲する.前回までのエントリ:第 1 課第 2 課第 3 課



15. 形容詞:概要


省略.



16. 第 1・第 2 変化形容詞


第 1・第 2 変化形容詞は男性および中性が第 2 変化,女性が第 1 変化に従う.〔訳注:表は省略〕

第 1・第 2 変化形容詞は単語リストでは主格単数形で示される:bonus, -a, -um; sacer, sacra, sacrum.



17. 形容詞と名詞の一致


形容詞はそれが修飾する名詞 (または名詞と同等のもの noun equivalents) と性・数・格において一致する.たとえば対格男性単数名詞では bonum pāpam, apostolum bonum. 単純な語尾の〔形態上の〕複製ではないので注意せよ.またこれらの句はラテン語の形容詞が名詞に先行することも後続することもあることを例示している (意味の違いはない).
Petrus erat bonus. 「ペトロはよい人だった」 
Petrus erat bonus pāpa (pāpa bonus). 「ペトロはよい教皇だった」


18. 名詞文


短い文において sum の現在時制は,明示された主語があれば省略可能である.このように動詞を欠いた文は名詞文 (nominal sentence) と呼ばれる.
Apostolī ministrī Chrīstī. 「使徒たちはキリストのしもべである」 
Verba Dominī bona. 「主の御言葉は善である」


19. 統語上の疑問への答えかた (1)


文中に与えられた名詞または形容詞の格の特定とその理由の決定にとくに注意するとよい.

Verba Dominī bona.  verba: 格は主格,理由は文の主語だから.Dominī: 格は属格,理由は所有の属格.bona: 格は主格,理由は文の主語と一致する述語形容詞だから.



語彙 (抄)


Meus「私の」は名詞的 (substantive) または述語的 (predicative) に用いられるとき「私のもの mine」と訳せる.同様の注意は noster および tuus にも言える.〔訳注:所有形容詞のうちこの課にあるのがこれら 3 語〕

Sabaōth はヘブライ語からきており,語尾変化しない (indeclinable) 名詞.教会ラテン語においてこれが使われる例は非常に限られているので,その意味はたいてい明らかである:たとえば,Deus Sabaōth では属格として用いられている (‘万軍の神 God of hosts’).

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