John F. Collins, A Primer of Ecclesiastical Latin, The Catholic University of America Press, 1985 をもとにまとめた勉強メモ.諸注意は第 1 課の冒頭に書いたものを踏襲する.前回までのエントリ:第 1 課,第 2 課.
未完了 (imperfect) は過去の継続時制 (past continuous tense) である.sum, esse, fuī, futūrus の未完了時制は以下:eram, erās, erat; erāmus, erātis, erant.
注
11. 第 2 変化中性名詞
第 2 変化の中性名詞は主格・対格単数が -um で,主格・対格複数が -a. 属格単数形の語尾 -ī をとった語基に以下の語尾を加える:-um, -ī, -ō, -um, -ō; -a, -ōrum, -īs, -a, -īs.
注
- 中性名詞はどの変化でも,単数・複数ともに主格形と対格形が同じ.
- 中性名詞はどの変化でも,主格・対格複数が -a.
12. sum ‘to be’ の未完了時制
未完了 (imperfect) は過去の継続時制 (past continuous tense) である.sum, esse, fuī, futūrus の未完了時制は以下:eram, erās, erat; erāmus, erātis, erant.
注
- sum の未完了は語基 erā- と人称語尾 -m, -s, -t; -mus, -tis, -nt との複合である.語基の -ā- は -m, -t, -nt の前で短くなる.
13. sum ‘to be’ の未来時制
sum, esse, fuī, futūrus の未来時制は以下:erō, eris, erit; erimus, eritis, erunt.
注
- sum の未来は語基 eri- と人称語尾 -ō, -s, -t; -mus, -tis, -nt との複合である.語基の -i- は 1 人称単数では語尾 -ō に吸収され (erō),3 人称複数では -u- に置きかえられる (erunt).
14. 所有者の与格
Liber est puerō. 「本はその少年にある = その少年は本をもっている」[liber, librī, m. ‘本’]
Agrī erant Petrō. 「ペトロは畑をもっていた」
注.これらの例文のまさに要点が所有者の与格である.対照的に,所有の属格はほとんどかならず,文中で補助的な役割を超えない.
語彙 (抄)
Caelum は単数では中性だが,複数では男性.単数と複数は意味の違いなく交換可能である:angelus caelī/caelōrum.
Festum は意味の違いなくどちらの数でも用いうる:hodiē est fēstum/sun fēsta.
Sabbatum はヘブライ語由来で,単数と複数が無差別に用いられる:hodiē est sabbatum/sunt sabbata.
前置詞句 in saecula saeculōrum「永久に forever and ever」は副詞的に用いられる.ある語の属格がそれじしんのべつの格を限定する用法は,意味を強めるヘブライ語の慣用法である.
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