samedi 11 novembre 2017

コーンウォール語入門 (10) 間接話法

John Page, Cornish Grammar Intermediate. Kesva an Taves Kernewek, ⁵2008 を大雑把に訳したもの.凡例は初回を参照.


IX. 間接的陳述


〔間接話法 indirect speech と言ったほうがわかりよいかもしれないが,原語の indirect statement をそのままにした.〕

1) 代名詞主語を伴う肯定的陳述で,bos の現在または未完了を含むもの.所有代名詞と不定詞を用いる:
ev a leveris y vos klav 彼は病気である/だった,と彼は言った
my a vynn agas bos omma 君がここにいたら,と私は願う
ny vynnyn ni aga bos ledhys 私たちは彼らに死んでほしくはない
2) 名詞主語を伴う肯定的陳述で,bos の現在または未完了を含むもの.名詞および任意の形容詞は,不定詞におかれた bos に後続する:
ev a lever bos Yowann omma ジョンはここにいる,と彼は言う
hi a vynna bos lowen hy mab 彼女は彼女の息子に幸せであってほしかった
my a dyb bos Tamsin pur deg タムシンはとてもきれいだと私は思う
3) 任意の主語を伴う肯定的陳述で,bos のその他の時制もしくはその他の任意の動詞.〈主語 + dhe + 不定詞〉構文を用いる:
hi a lever ev dhe dhos 彼は来る/来るだろう,と彼女は言う〔軟音化 dhos < dos〕
ev a dyb ni dhe vos ena 私たちはそこにいた/いる/いるだろう,と彼は思う〔軟音化 vos < bos〕
4) 肯定の間接的陳述につき,小辞 y⁵ を用いるもうひとつの方法がある:
ev a grys y fydhav ena 私はそこにいるだろう,と彼は信じる〔混合変化 fydhav < bydhav〕
ev a wayt y teu Yowann ジョンは来るだろう,と彼は望む〔混合変化 teu < deu〕
5) 陳述が否定であるとき,べつの規則が適用される.否定の間接的陳述においては,小辞 na² を用いる〔母音の前では nag:前著 XI 課〕.主語が名詞であるならば,動詞は 3 人称単数におかれるが,代名詞であるならば,動詞はその主語に一致しなければならない:
an den a leveris nag esa avalow y’n varghas その男は言った,市場にはリンゴがなかったと〔この esa と下の esens はそれぞれ bos の未完了 3 単および 3 複の長形.場所なので長形:前著 XV 課
ow thas a leveris nag esens i ena 私の父は言った,彼らはそこにいなかったと〔気息音化 thas < tas〕
ev a grys na vynn an fleghes dos 彼は信じている,子どもたちは来たくないだろうと〔軟音化 vynn < mynn〕
ev a leveris na yllyn y wul 彼は言った,私はそれをできなかったと〔軟音化 yllyn < gyllyn, wul < gul ; この gyllyn は galloes「できる」の未完了 1 単または 1 複で,y は不定詞 gul の代名詞目的語である所有形.〕
1), 2), 3) において,〔できごとの〕生起の相対的時間は文脈によって与えられる.

次の 2 例を考えよう:
My a grys aga bos da 彼らはよいと私は信じている〔lit. I believe their being good.〕
My a grys nag yns i da 彼らはよくないと私は信じている〔lit. I believe [that] not are they good.〕
第 1 のものは肯定なので,規則 1 をあてはめる.第 2 のものは否定なので,規則 5 をあてはめる.

注意として:
Ny grysav aga bos da 彼らがよいと私は信じない〔lit. [I do] not believe their being good.〕
〔間接話法を〕導入している動詞 (「私は〜とは信じない」) は否定形だが,〔間接話法の〕陳述は肯定なので,規則 1 があてはまる.

これらの 5 つの規則はとても重要であり,あらゆるコーンウォール語のよい構文にとって根本的である.完璧に習得されねばならない.

Aucun commentaire:

Enregistrer un commentaire