jeudi 9 novembre 2017

コーンウォール語入門 (5) 命令法・数詞・不定詞

John Page, Cornish Grammar for Beginners. Kesva an Taves Kernewek, ⁶2002 を大雑把に訳したもの.凡例は初回を参照.


XII. 2 人称命令法


単数形はほとんどつねに動詞の裸の語幹である:
red dha lyver ! 君の本を読め
mir orth henna ! あれを見ろ
複数では,大部分の動詞は語幹に -ewgh をつける;-ya の動詞では -yewgh をつける:
redyewgh agas lyver ! 君たちの本を読め
mirewgh orth henna ! あれを見ろ
否定では na² を前に置く:
na red an lyver na ! その本を読むな
na vir orth Yowann ! ジョンを見るな
重要な不規則形がいくつかある:
ke !「行け」,deus !「来い」,ro !「くれ」,bydh !「〜であれ」
複数ではこれら 4 つは:
kewgh !  dewgh !  rewgh !  bedhewgh !
助動詞 gul を用いることで命令法を作ることはつねに可能である:
gwra igeri an daras ! 扉を開けろ
na wrewgh poenya ! 走るな
なじみのない動詞について,この方法は難しさを避ける最良の方法かもしれない.「直接」形〔すなわち本来の活用における命令法〕では上記 2 例は次のとおり:
igor an daras !  na boenyewgh !
命令を柔らかにするには,たいてい命令法に mar pleg「よければ if you please」を後続させる:
deus omma, mar pleg ここに来てください


XIII. 基数と序数


基数詞 0–20: mann, onan (unn), dew (diw), tri (teyr), peswar (peder), pymp, hwegh, seyth, eth, naw, deg, unnek, dewdhek, trydhek, peswardhek, pymthek, hwetek, seytek, etek, nownsek, ugens.〔11–19 はだいたい〈1 の位 + dek の変異形〉になっているようだが,その 1 の位が軟 (原則は d > dh),硬 (d > t),混 (d > t) のどの変化をひきおこすかは覚えるしかない.〕

序数詞 1–20: kynsa, nessa, tressa, peswara, pympes, hweghves, seythves, ethves, nawves, degves, unnegves, dewdhegves, trydhegves, peswardhegves, pymthegves, hwetegves, seytegves, etegves, nownsegves, ugensves.〔6 以降はすべて -ves をつけ,そのさい 11–19 ではすべてもとの -k が g になっているだけ.〕

20 以降では hanter-kans「50」,kans (男)「100」,mil (男)「1000」を除いて新しい単語はない.

1 は単独で使うときと数えるときには onan だが,形容詞として使うときは unn である.女性単数名詞を第 2 形に変異させる:
unn den 1 人の男
unn venyn 1 人の女
2 は男性形 dew と女性形 diw をもつ.これらは両方とも名詞を第 2 形に変異させ,これらじしんも定冠詞によって変異させられる〔このことは II 課で見た〕:
dew dhen 2 人の男,an dhew dhen その 2 人の男
diw venyn 2 人の女,an dhiw venyn その 2 人の女
3 は男性形 tri と女性形 teyr をもつ.これらは両方とも名詞を第 3 形〔気息音化:p > f, t > th, k > h〕に変異させるが,定冠詞によって変異させられない:
(an) tri hi 3 匹の犬
(an) teyr hath 3 匹の猫
trysa という形が序数「第 3 の」の,より本来に近い形とみなされるべきである;tressa は nessa から類推によってできた形.

4 は男性形 peswar と女性形 peder をもつ.いずれも変異をきたさない:
peswar ki 4 匹の犬
peder kath 4 匹の猫
5 からは女性形がない (teyr bugh warn ugens「23 頭の牛」のような表現を除く).数えあげられるものが単数でありつづけることに注意せよ.

20 以降はまた同じように始める:21 onan war ugens, 22 dew warn ugens, ..., 29 naw warn ugens.

30 は独立した語でなく,30 deg warn ugens, 31 unnek warn ugens のように表される.

40 は dew-ugens「2 × 20」と表される.つなぎの言葉 ha「と」を用い,41 onan ha dew-ugens, 42 dew ha dew-ugens, ..., 49 naw ha dew-ugens.

そして 50 になると,〔規則的に〕deg ha dew-ugens またはもっと普通には hanter-kans「100 の半分」である.

60 は triugens「3 × 20」,70 は deg ha triugens, 80 は peswar ugens「4 × 20」(cf. 仏 quatre-vingts),90 は deg ha peswar ugens である.100 は kans で,199 まではこれを用いて表せる:
168 kans eth ha triugens
しかしより伝統的には,20 進で 200 まで数えあげる:
168 eth hag eth ugens〔8 + 8 × 20〕
複合数詞では,数えられている物は単数のままであり,数詞の 2 つの部分のあいだに置かれる:
pymp den warn ugens 25 人の男
deg lyver warn ugens 30 冊の本
これは序数詞にもあてはまる:
hy fympes penn-bloedh ha dew-ugens 彼女の 45 回めの誕生日〔hy「彼女の」は気息音化なので p > f〕
数詞の第 2 部分は基数形のままであることに注意.nessa「第 2 の」はまた「次の」の意味をももつ:
ev a drig y’n nessa chi 彼は次の〔=隣の〕家に住んでいる
最後に,形容詞として用いられる基数詞は名詞に先行することに注意:
an tressa dydh 3 日め
an degves den 10 人めの男


XIV. 不定詞


不定詞は助動詞 gul〔「する」〕,galloes〔「できる」〕,mynnes〔「したい」〕とともに用いられる動詞の形である.
my a wra mos 私は行くだろう (shall)〔gul の 3 単現 gwra の軟音化.VII 課で学んだとおり,my「私」だが主語先行なので 3 単になっている.〕
ev a yll gweles 彼は見ることができる〔galloes の 3 単現 gyll の軟音化〕
ni a vynn dybri 私たちは食べたい〔mynnes の 3 単現 mynn の軟音化.注意点は同上.〕
これは動名詞としても用いられる:
ev a gar redya 彼は読書が好きだ
y gana yw teg 彼の歌は上手だ〔kana の軟音化〕
gweles yw krysi 見ることは信じることだ〔「百聞は一見にしかず」の英語表現〕
kales yw dyski 学ぶことは難しい
不定詞の大事な用法は,代名詞が文の目的語であるとき所有詞を伴うものである:
my a vynn y weles 私は彼に会いたい (私は彼の会うこと his seeing を欲する)
ev a yll hy klywes 彼は彼女〔の言葉〕を聞くことができる〔「彼女の聞くこと」〕
強調のために後倚辞形を用いることができる:
my a vynn y weles ev
ev a yll hy klywes hi
不定詞は所有詞の要求に沿って変異することに注意;V 課を見よ.

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