John Page, Cornish Grammar for Beginners. Kesva an Taves Kernewek, ⁶2002 を大雑把に訳したもの.凡例は初回を参照.
VII. bos, gweles, mynnes, galloes の現在時制
(1) bos「〜である」
短形と長形〔がある〕.
私 ov (vy), esov (vy)
君 os (jy), esos (jy)
彼 yw (ev), yma* (ev)
彼女 yw (hi), yma* (hi)
私たち on (ni), eson (ni)
君たち owgh (hwi), esowgh (hwi)
彼ら yns (i), ymons* (i)
* 疑問文と否定文では,yma は eus または usi, ymons は esons に置きかわる.
短形を用いるのは,動詞の補語が主語の説明,すなわち名詞または形容詞であるとき:
den koth ov vy 私は老人だ
skwith yns i 彼らは疲れている
長形を用いるのは,補語が主語の場所を言う,または何をしているかを言うとき:
yma Yowann y’n chi ジョンは家にいる
ymons i ow koska 彼らは眠っている
(2) gweles「見る」
これは母音が変化することのないかなり規則的な動詞の例.不定詞は 2 つの部分,語幹 gwel- と語尾 es とからなる.ほかの語尾は時制と人称を示す.現在時制は:
gwelav 私は見る
gwelydh あなたは見る
gwel 彼/彼女/それは見る〔性による違いがない〕
gwelyn 私たちは見る
gwelowgh あなたたちは見る
gwelons 彼らは見る
gweles に生じる変異は:
第 2 形:小辞 a, na, ny, re〔のあとで〕GW > W
第 4 形:小辞 ow〔のあとで〕GW > KW
第 5 形:小辞 y〔のあとで〕GW > HW
単純な肯定文において,主語が動詞に先行するときは 3 人称単数形のままで,小辞は a² になる:
my a wel an chi 私はその家を見る
i a wel an mor 彼らは海を見る〔いずれも wel が定動詞で,gwel の軟音化したもの〕
目的語が動詞に先行するとき,主語に一致しなければならない:
an chi a welav vy 私はその家を見る副詞 (あるいは主語〔と目的語?〕以外のなんでも) が文頭に置かれるとき,小辞は y⁵ になり動詞はその主語に一致せねばならない:
an mor a welons i 彼らは海を見る
omma y hwelav an chi ここで私はその家を見るこれらの形のどれが使われるかは伝えたい強調点しだいであり,原則として文頭に来るものはなんであれ強調を受ける.このため my a wel an chi は「私が家を見る」であるのに対し,an chi a welav vy は「私が見るのは家である」ことを含意する.第 3 の形は先行する副詞または副詞句とともに使われる.
ena y hwelons i an mor そこで彼らは海を見る
(3) gul「する」,mynnes「したい」,galloes「できる」
これらの完全な活用と用法の手引きについては助動詞の節を見よ.
VIII. kara, mos, dos の現在時制
初級者は 3 人称単数だけを知っていればよい.
(1) kara「好きである」
たいていのコーンウォール語の規則動詞と同様,3 単現は動詞の裸の語幹である (上記 gweles からの gwel-).
したがって kara のその形は kar「彼/彼女/それは好きである」これに起こる唯一の変異は第 2 形 K > G, というのも第 4 形と第 5 形は K に影響しないので.〔以下,日本語として不自然だが目的格をわかりやすくするため「を」を使う.〕
Yowann a gar y vroder ジョンは彼の兄を好きである目的語を最初に置く形は両義的である,というのも:
または (副詞) + y kar Yowann y vroder〔所有代名詞「彼の」の y は軟音化で,もとの形は broder.一方 1 つめの y は動詞小辞で混合変化なので gar にはなっていない.〕
y vroder a gar Yowannは「彼の兄はジョンを好きである」とも読めるから.
もう 2 例:
hi a gar hy hath 彼女は彼女の猫を好きである名詞「子どもたち」は複数なのに動詞が単数のままであることに注意.これは主語が動詞に先行するときつねにそうである〔上の VII 課で見たとおり〕.
an fleghes a gar aga mamm その子たちは彼らの母を好きである
(2) mos「行く」
mos はきわめて不規則な動詞.3 単現はただの a.
これは小辞の a を受けつけず,母音の前では小辞の y は yth になる:
an tren ma a dhe Bennsans この電車はペンザンス〔英 Penzance〕へ行く
dhe Loundres yth a an tren na あの電車はロンドンへ行く
(3) dos「来る」
dos も不規則動詞で,3 単〔現〕は deu.
mos と違い,これは小辞 a をとりえて,変異は以下のとおり:
第 2 形:小辞 a〔のあとで〕D > DHそれゆえ:
第 4 形:小辞 ow〔のあとで〕D > T
第 5 形:小辞 y〔のあとで〕D > T
mamm a dheu hedhyw 母は今日来る
hedhyw y teu mamm
gwav a dheu 冬が来る
yma gwav ow tos 冬が来るところだ〔VI 課で見た bos + 現在分詞〕
(4) gul「する」,mynnes「したい」,galloes「できる」〔について助動詞の節を見よということがなぜか繰りかえされている〕
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